令和3年12月16日(H33)
■船体
左舷スターンデッキ修理
船体はYF-23で約18年使用し左舷側スターンデッキの陥没及び強度低下でこのオフタイミングで修理を実行。
先ずは修繕箇所をカットしてデッキ内部の不具合箇所を確認。

カットして見えている面はデッキ底面のFRP

表層のFRP板の裏側(所々格子状にFRP樹脂で固まっているポリスチレン樹脂の残り)

デッキ内部は表層からゲルコート、FRP樹脂、ポリスチレン樹脂、FRPの順番でサンドウィッチ状に十数ミリの厚みで成型されていて強度を保つためにポリスチレン樹脂を格子状にカットしFRP樹脂を浸透させてハニカム状に上下面との柱を作ることで強度を保っている構造でした。
で今回はそのポリスチレン樹脂が長年の使用で強度が無くなりFRPと剥離してデッキがベコベコな状態になった様。
デッキ内部がポリスチレン樹脂であったがゆえにゲルコート側のFRP板との接着力が無く剥離できデッキ板は再利用。


今回の修繕箇所はFRPと補強材を入れて強度を保つことに。
見切り箇所はFRPで強度を確保した後、パテ処理の上、ゲルコート吹付仕上げ。


元の状態にはなりませんが剛性も増して安心して使える感じにはなりました。